注射型インフルエンザワクチンとフルミスト、どちらがお勧め?(2026年9月7日現在)
当院では2026年9月13日(日)朝8時からインフルエンザワクチン・フルミストの予約を開始します。
接種は2026年9月25日(金)から、空いている枠を順次開放して開始します。定例の接種枠は2026年10月5日(月)から動きます。
基本的な事項はこのページをお読みになる前に、まず2026年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)のページをご参照ください。
当院では昨年から、従来の「注射型」インフルエンザワクチンに加え、経鼻インフルエンザワクチンである「フルミスト」も取り扱っています。
どちらを選べば良いか皆様が混乱されると思いますので、現時点での当院としての大まかな目安を記載しておきます。
なお当院では(2026年も昨年と同額で)「注射型」インフルエンザワクチンは1回4,000円(2回で8,000円)、経鼻インフルエンザワクチンである「フルミスト」は1回8,000円に設定しています。
インフルエンザワクチンの値段はクリニックにより異なります。
値段によってもどちらを打つべきかという判断はクリニックごとに異なってくるかもしれませんのでくれぐれもお気を付けください。
まず下の文章に一通り目を通していただき、それでも判断に迷う場合は当院を受診された際にご相談くださればお答えいたします。または診療時間中にお電話でご相談ください。
★はじめに:喘息のお子さんは原則、注射型です
最初にお伝えしておきます。当院に喘息で通院中のお子さん、ゼーゼーを繰り返しているお子さんは、原則として注射型(不活化ワクチン)をお勧めします。
ただし、これは「フルミストを接種できない」という意味ではありません。5歳以上の方は、この1年以内に発作やゼーゼーがなければ、注意点をご承知いただいたうえでフルミストをお選びいただいても構いません。この1年以内に発作やゼーゼーがあった方、および2歳から4歳で喘息と言われたことがある方は、注射型を接種してください。
日本小児科学会も、2歳〜19歳未満の方には注射型・フルミストのどちらでも良いとしたうえで、特に喘息の患者さんには注射型を推奨しています。
具体的な条件は後述しますが、アレルギー外来に通院されている方の多くはこちらに当てはまります。予約をお取りいただく前にご確認ください。
★今年の当院の方針:対象になる方はフルミストをお勧めします
昨年当院でフルミストを導入してみて、条件が合う方にとってはフルミストのほうが良いことが多いと感じています。
- 痛くありません。注射を怖がるお子さんの負担が大きく減ります。
- 年齢や接種歴にかかわらず1回で済みます。ご来院が1回で済み、2回目の予約が取れるかどうかを心配していただく必要もありません。
- 注射型2回分(8,000円)とフルミスト1回(8,000円)は同額です。
- 今年からは通常の予防接種との同時接種も出来るようになりました。
そのため今年は、無理のない範囲でフルミストをお勧めする方針とさせていただきます。
ただし、フルミストはご予約が予定していた入荷数に達したため、予約の受付をいったん停止しています。キャンセルが出た場合はその分のご予約をお受けできますので、予約画面でご確認ください。注射型インフルエンザワクチンの予約は、これまでどおりお受けします。次の入荷は11月頃を見込んでおり、受付を再開できる場合はこのブログでお知らせします。
ただし、上に書いたとおりフルミストには接種出来ない方がはっきり決まっています。特にこの1年以内に風邪などでゼーゼーしたことのあるお子さんは接種出来ません。5歳以上の方は、喘息と言われたことがあっても、この1年以内に発作やゼーゼーがなければ接種していただけます(当院としては注射型をお勧めしますが、注意点をご承知いただければフルミストをお選びいただいても構いません)。以下を必ずお読みください。
★フルミストとはどんなワクチンですか?
フルミストは、左右の鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンです。弱毒化された生ウイルスを使用し、自然な感染に近い形で免疫を獲得できる点が特徴です。
- 対象となる方:2歳以上19歳未満の健康な方
- 注射を苦手とするお子様にも適しています。
- 接種回数:年齢・接種歴にかかわらず1回です
- 日本国内では、接種対象となるすべての年齢について、1シーズンの接種回数は1回と定められています。
- 米国では、過去に2回以上インフルエンザワクチンを接種したことがない8歳までのお子さんに2回接種を推奨していますが、日本では2回接種は行いません。
- 費用:1回 8,000円(税込)
フルミストを接種できない方
以下に該当する方は接種できません。
当院の場合は接種前のWeb問診でも下記項目について各々チェックさせていただきます。
- 2歳未満、19歳以上の方
- 過去1年以内に、風邪を引いたときなどにゼーゼーしたことがある方(年齢を問いません)
- 2歳から4歳で、喘息と言われたことがある方(この1年以内に発作やゼーゼーがなくても接種できません)
- 免疫力が低下している方(ステロイドの飲み薬・注射、抗がん剤、生物学的製剤〈デュピクセント等〉で治療中の方など)
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方
- 生後6か月未満の赤ちゃん、または重い免疫不全の方と同居されている方(接種後1〜2週間は、鼻から弱毒化したワクチンウイルスが出ることがあるためです)
- アスピリンを続けて服用中のお子様(川崎病にかかった後など。熱のときだけ飲む解熱剤は含みません)
- 37.5℃以上の発熱がある方
※喘息・ゼーゼー、および同居・授乳に関する上の項目は、当院の方針として定めているものです。
※この3週間以内にインフルエンザの治療薬(タミフル・リレンザ・イナビル・ラピアクタ・ゾフルーザなど)を使われた方は、フルミストの効果が弱まる可能性があります。接種できないわけではありませんので、診察時に医師が接種の可否を判断します。注射型(不活化ワクチン)はこの影響を受けません。
5歳以上の方は、喘息と言われたことがあるというだけでは接種できないわけではありません。この1年以内に発作やゼーゼーがなければ接種していただけます(★3)。
このほかにも接種をお勧めしない条件がいくつかあります。Web問診の中で確認させていただきますので、当てはまる項目がある場合はそのままご記入ください。診察時に医師からご説明します。
副反応について
- 軽い鼻水、鼻づまり、くしゃみ、発熱などの症状が見られることがあります。
- 重度の喘息があるお子さん、いまゼーゼーの症状が出ているお子さんは、「接種に注意が必要な方」とされています。上の「フルミストを接種できない方」を必ずご確認ください。
接種後の注意
- 接種後1〜2週間は、免疫が低下している人(乳児、高齢者、免疫不全の方など)との密接な接触を避けてください。フルミストは生ワクチンのため、接種後しばらく鼻から弱毒化したワクチンウイルスが出ることがあるためです。
ご不明な点やご希望がございましたら、医師またはスタッフにお気軽にお尋ねください。
最初に(重要)
★1 2歳から4歳のお子さんで
○ 喘息と言われたことがある方(喘息で通院している方を含みます)
→ 注射型インフルエンザワクチンを接種してください。
※2歳から4歳の方は、この1年以内に発作やゼーゼーがなくても注射型をお願いしています。
フルミストは生ワクチンで、喘息の方・ゼーゼーの症状がある方は添付文書上「接種に注意が必要な方」とされています。日本小児科学会も喘息の患者さんには注射型を推奨しているため、当院では注射型をお勧めしています。
★2 1年以内に、つまり昨年秋から今までの間に
○ 以前風邪を引いたときなどにゼーゼーしたことがある、当院も含めてどこかのクリニックで吸入(もくもくした水蒸気みたいなものを機械を使って吸う)をしたことがあるお子さん
→ 注射型インフルエンザワクチンを接種してください。
フルミストは生ワクチンで、喘息の方・ゼーゼーの症状がある方は添付文書上「接種に注意が必要な方」とされています。日本小児科学会も喘息の患者さんには注射型を推奨しているため、当院では注射型をお勧めしています。
★3 5歳以上で、喘息と言われたことがある、または喘息で通院しているお子さんで、この1年以内に発作やゼーゼーがない方
→ 注射型インフルエンザワクチンをお勧めします。
ただし、これは「フルミストを接種できない」という意味ではありません。上の注意点をご承知いただいたうえで、フルミストをお選びいただいても構いません。ご希望の場合はご相談ください。
※この1年以内に発作やゼーゼーがあった方は★2にあたりますので、注射型を接種してください。2歳から4歳の方は★1にあたります。
★4 以前注射型インフルエンザワクチンを接種した後にすごく腫れた(肘を越える程度)方
または、注射がものすごく苦手で予防接種のときはいつも3〜4人で押さえつけて打っている(打たれている)お子さん
→ フルミストを強くお勧めします。
上記を前提として、以下年齢別にお勧めを記載します。
なお今年から、当院としてのお勧めの接種回数を「学年」で区切る形に変更しました。以下も学年に沿って記載しています。詳しくはまとめのページをご覧ください。
また、以下で「フルミスト」と書いてある箇所はすべて1回接種です。
0ヶ月〜5ヶ月
本人には注射型インフルエンザワクチンもフルミストも接種出来ません。
親御さんが注射型インフルエンザワクチンを打って、ご自身がインフルエンザにかかる率もお子さんにインフルエンザをうつす率も下げましょう。
当院では10月5日から12月末までの間、お子さんの予防接種と一緒に予約を入れていただければ親御さんが注射型インフルエンザワクチンを接種出来ます。
6ヶ月〜11ヶ月
注射型インフルエンザワクチンを2回接種することをお勧めします。
年度内にお子さんが保育園に通い始める予定がある、小さいお子さんが集まる場所に行くことが多い、という方には特にお勧めします。
親御さんも注射型インフルエンザワクチンを打って、ご自身がインフルエンザにかかる率もお子さんにインフルエンザをうつす率も下げましょう。
2歳まではフルミストを接種出来ません。
1歳(12ヶ月〜23ヶ月)
従来の注射型インフルエンザワクチン2回接種をお勧めします。
2歳まではフルミストを接種出来ません。
2歳〜未就学児(年長さんまで)
○ 昨年注射型インフルエンザワクチンを2回接種したお子さん、昨年フルミストを接種したお子さん、または過去にインフルエンザにかかったことがあるお子さん
→ フルミスト1回接種をお勧めします。(★1・★2に当てはまる方を除きます)
1回のご来院で済みますし、痛くありません。費用も注射型2回分と同額です。
もちろん注射型インフルエンザワクチン2回接種も同様にお勧めです。
○ 昨年注射型インフルエンザワクチンを1回接種した、またはインフルエンザワクチンを接種していないお子さん
→ 注射型インフルエンザワクチン2回接種をお勧めします。
※昨年までは「2歳」と「3〜5歳」を分けてご案内していましたが、今年からは注射型の場合、未就学児の方は昨年の接種歴にかかわらず2回接種をお勧めする形に統一しました。
小学校1〜3年生
○ 昨年注射型インフルエンザワクチンまたはフルミストを接種しているお子さん、または過去にインフルエンザにかかったことがあるお子さん
→ フルミスト1回接種をお勧めします。(★1・★2に当てはまる方を除きます)
注射型インフルエンザワクチン1回接種でも構いません。費用は注射型1回のほうが安く済みます(4,000円)。
ご不安であれば注射型2回接種も承ります。
○ 昨年インフルエンザワクチンを接種しておらず、インフルエンザにかかったこともないお子さん
→ 注射型インフルエンザワクチン2回接種をお勧めします。
なお、昨年は接種していないが一昨年以前に接種したことがある、という方はフルミスト1回接種も選択肢になります。判断に迷われる場合はご相談ください。
小学校4〜6年生
注射型インフルエンザワクチン1回接種、またはフルミスト1回接種をお勧めします。
注射が苦手なお子さんにはフルミストをお勧めします。費用面では注射型1回(4,000円)のほうが安く済みますので、そのあたりも含めてお選びください。
ご不安であれば注射型2回接種も承りますが、この年代の方は他のクリニックでも1回接種が一般的になってきています。
なお、この年代の方はインフルエンザワクチンを接種したことがなくてもフルミストは1回接種で構いません。
中学生〜18歳
注射型インフルエンザワクチン1回接種、またはフルミスト1回接種をお勧めします。(★2に当てはまる方を除きます)
どちらも同じようにお勧めしていますので、お好きなほうをお選びください。
13歳以上の方は注射型を2回接種することが出来ません。
注射がとても苦手な方にはフルミストをお勧めします。
なお中学生の方、および高校生相当の年齢の方は「インフルエンザ・フルミスト単独接種枠」をご利用いただけます。高校生相当の年齢の方は、当院の受診歴がない方(初診)でもご予約いただけます(高校生相当の年齢の方を対象に加えたのは2026年度からです)。
19歳以上
注射型インフルエンザワクチン1回接種をお勧めします。
13歳以上の方は、インフルエンザワクチンの接種は1回です。
19歳以上の方にフルミストは接種出来ません。
なお、60歳以上の方(祖父母の方を含みます)は当院では接種を行っておりません。恐れ入りますが他の内科クリニックなどでの接種をお願い申し上げます。
以上となります。
皆様の選択の参考になれば幸いです。
なお、当院におけるインフルエンザワクチン接種の方法は以下の3つになります。
なお、上記予約を取得出来ましたら、予め当院のインフルエンザワクチン接種前の確認事項もお読みください。
よろしくお願い申し上げます。












