お子さんの食物アレルギーが心配で当院を受診される前に、ぜひ整理しておいていただきたいこと

 こんにちは。

蒸し暑い日が続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。

体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

さて、離乳食を進めていると「この食材、食べさせて大丈夫かな?」「さっき食べた後に口のまわりが赤くなったけど、アレルギー?」と心配になる場面があるかと思います。

今回は、お子さんの食物アレルギーが心配で当院を受診される前に、ぜひ整理しておいていただきたいことをまとめておきます。

なぜ「整理しておくこと」が大切なのか

食物アレルギーの診断で一番大切なのは、血液検査の数値ではなく、「何を、どれだけ食べて、どのくらい時間が経ってから、どんな症状が出たか」という実際のエピソードです。

血液検査はあくまでも参考情報のひとつです。数値が低くても症状が出ることがありますし、逆に数値が高くても問題なく食べられることもあります。

だからこそ、食べたときの状況を詳しく教えていただくことが、正確な診断への一番の近道になります。

受診前に整理していただきたいこと

1. 何を食べたか

  • 食品名(卵なら「加熱した卵黄だけ」「半熟の卵白も」など、できるだけ具体的に)
  • 加工品の場合は商品名(パッケージの原材料表示を写真に撮っておくのがお勧めです)
  • 生か、加熱してあるか
  • 食べた量(ひとくち、小さじ1、半分くらい、など大まかで結構です)

2. どんな症状が、どこに出たか

  • 皮膚の症状(口のまわりの赤み、じんましん、全身の発疹など)
  • 皮膚以外の症状(咳、ゼーゼー、嘔吐、下痢、ぐったり、など)
  • 症状が出ているときの写真があると、診断の大きな助けになります

3. 食べてから症状が出るまでの時間

  • 食べた直後か、30分後か、2時間後か
  • 症状がどのくらいで消えたか

4. その食品を食べた「これまで」と「その後」

  • 同じ食品を以前にも食べたことがあるか、そのときはどうだったか
  • 症状が出た後、もう一度食べたか、そのときはどうだったか

「以前は問題なく食べられた」「その後少量なら大丈夫だった」という情報は、とても重要な手がかりになります。

5. そのときの対応と、その日の体調

  • お薬を飲んだか、医療機関を受診したか、様子を見ていたら自然に消えたか
  • その日の体調(風邪気味だった、直後に運動やお風呂があった、など)

6. ふだんの肌の状態と、ご家族のアレルギー

  • 湿疹や肌荒れ、アトピー性皮膚炎の有無と治療状況
  • ご家族(ご両親・ごきょうだい)のアレルギー疾患の有無

赤ちゃんの肌荒れ(乳児湿疹)と食物アレルギーには強い関係があることが分かってきています。肌の状態も合わせて教えてください。

7. 現在除去している食品

  • 医師の指示で除去している食品
  • 心配で自己判断により食べさせていない食品

当院では正確な診断に基づく「必要最小限の除去」、つまり「食べられる程度を見極めて少しでも食べておく」ことを基本方針としています。自己判断で除去している食品こそ、ぜひそのまま教えてください。

8. 他院での検査結果・お薬手帳

  • 他院でアレルギー検査を受けたことがあれば、その結果の用紙
  • お薬手帳

受診の流れ:必ずWeb予約をお願いします

当院は完全予約制です。受診の際は必ず Web予約 をお取りいただき、あわせて Web問診 の入力をお願いいたします。初めての方も Web予約 から登録できます。

初診の方は、まず一般診療を受診していただきますようお願い申し上げます。診察の上、継続的なフォローをご希望なさる方にはアレルギー外来の次回予約を当方よりお取りします。

今回挙げた項目をあらかじめ Web問診 に入力していただけると、診察がスムーズに進み、その分ご相談の時間を確保できます。

なお、食べた直後にぐったりする、呼吸が苦しそう、繰り返し吐くなどの強い症状が出ているときは、当院の予約を待たずに救急要請(119番)も含めた早めの対応をお願いいたします。

受診時の持ち物

  • マイナ保険証(または資格確認書)
  • 乳児医療証(小児医療証)
  • 母子手帳
  • お薬手帳
  • (あれば)症状が出たときの写真、食べた加工品のパッケージ写真、他院の検査結果

最後に

食物アレルギーは、正確な診断に基づいて「食べられる範囲」を見極めていくことが大切です。当院では血液検査だけで判断せず、必要に応じて外来での経口食物負荷試験も行いながら、どこまで何を食べられるのかを一緒に確認していきます。

完璧に整理していただく必要はありません。分かる範囲で結構ですので、今回の項目を思い出せるだけメモしておいていただければ十分です。

食物アレルギーが心配でなかなか離乳食を進められない、という方も、どうぞお気軽にご相談ください。

今後とも十日市場こどもクリニックをよろしくお願い申し上げます。


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