「うちの子、喘息かもしれない」と心配なときに、小児科で相談するポイント

 こんにちは。

そろそろ梅雨の時期が近づいてまいりました。

梅雨の前後は、喘息(ぜんそく)の発作が出やすいシーズンです。咳き込みで受診されるお子さんも増えてくる時期ですので、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

さて、今回は「うちの子、喘息かもしれない」と心配なときに、小児科で相談するポイントをまとめておきます。

こんな症状はありませんか

次のような症状があるときは、一度小児科でご相談ください。

  • 咳が1週間以上長引いている
  • 夜中や明け方に咳き込んで、目を覚ましてしまうことがある
  • 呼吸のときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がする
  • 走り回った後や大笑い・大泣きの後に咳き込む
  • 風邪をひくたびに咳だけが長く残る
  • 季節の変わり目(梅雨どき・秋など)や天気が崩れる前に調子が悪くなる

喘息の診断は、1回の診察だけで確定できるとは限りません。こうした症状の「繰り返し」のパターンが、診断の大切な手がかりになります。

診察で伝えていただきたいこと

1. 咳が出るタイミングと期間

  • いつから続いているか
  • 1日のうちでいつ出るか(夜中、明け方、運動後、笑った後など)
  • これまでに同じような咳を何回くらい繰り返しているか

2. 「ゼーゼー」の有無と、そのときの様子

  • 呼吸の音(ゼーゼー、ヒューヒュー)に気づいたことがあるか
  • これまでに医療機関で「ゼーゼーしている」と言われたことが何回くらいあるか

咳き込んでいるとき・ゼーゼーしているときの様子をスマートフォンで動画に撮っておくと、診断の大きな助けになります。受診時には症状が落ち着いていることも多いためです。音が分かるように撮っていただくのがお勧めです。

3. 生活への影響

  • 咳で夜眠れていないことがあるか
  • 咳やゼーゼーで保育園・幼稚園・学校を休むことがあるか
  • 運動や外遊びを嫌がる・途中でやめてしまうことがあるか

生活への影響の程度は、治療の必要性を判断する重要な情報です。

4. これまでの治療歴

  • これまでに処方されたお薬と、効き目はどうだったか(お薬手帳をご持参ください)
  • 吸入のお薬を使ったことがあるか、使って楽になったか

「気管支を広げるお薬で咳が楽になった」という経験は、診断の手がかりのひとつになります。

5. アレルギーの病気と家族歴

  • お子さん自身のアレルギーの病気(アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎など)
  • ご家族(ご両親・ごきょうだい)の喘息やアレルギーの病気

6. ご家庭の環境

  • ペットの飼育(種類と飼い始めた時期)
  • ご家族の喫煙(屋外で吸っている場合も含めて)
  • 住まいの環境(引っ越しやリフォームの後から症状が出た、など)

答えにくい内容もあるかと思いますが、悪化の原因を見つけて対策を考えるための情報ですので、実情をそのまま教えていただけると助かります。

当院の喘息治療の考え方

喘息の治療で大切なのは、「発作を起こさないこと」です。

そのために、必要と判断した患者さんには、おうちでの吸入治療や内服を、症状がないときも毎日続けていただきます。

「症状がないのにお薬を使うの?」と心配されるかもしれませんが、敏感になっている気道に炎症を起こさないようにするための、発作の予防です。

そして、発作の起きやすいシーズンを通して発作が起きなかったり、患者さんによっては検査で問題がないことを確認しながら、できれば薬を減らしていきます。

お薬自体は、適切な量を長く使っても身体に悪い影響がほとんどないことが示されているものを使用します。ご不安な点は遠慮なくお尋ねください。

受診の際は必ずWeb予約をお願いします

当院は完全予約制です。受診の際は必ず Web予約 をお取りいただき、あわせて Web問診 の入力をお願いいたします。初めての方もWeb予約から登録できます。

今回挙げた項目をあらかじめWeb問診に入力していただけると、診察がスムーズに進み、その分ご相談の時間を確保できます。

なお、呼吸が苦しくて横になれない、肩で息をしている、胸やのどがペコペコへこむ、話すのもつらそうといった強い症状があるときは、当院の予約を待たずに救急要請(119番)も含めた早めの対応をお願いいたします。

最後に

喘息は、適切な治療と管理によって、発作なくふだん通りの生活を送ることを目指せる病気です。

「ただの風邪の咳なのか、喘息なのか分からない」という段階でのご相談も大歓迎です。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

今後とも十日市場こどもクリニックをよろしくお願い申し上げます。


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