食物アレルギーをお持ちの方の外食について

こんにちは。

関東も梅雨明けし、一気に真夏日が続くようになりましたね。お子さんが夏休みに入られたご家庭も多いのではないでしょうか。

夏休みは、ご家族で外食する機会が増える時期かと思います。そこで今回は、食物アレルギーをお持ちのお子さんとの外食について、当院のスタッフ(アレルギー疾患療養指導士)より、ちょっとしたお話をさせていただきます。

体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

最近の外食は、アレルギー情報が確認しづらくなっています

最近チェーン店などで外食をすると、タッチパネルでの注文やセルフ会計が増えて、入店から会計まで店員さんと接する場面がほとんどないお店も見かけるようになりました。便利になった一方で、アレルギーのある方にとっては、情報を確認しづらくなった面もあります。

実際に外食をしていて、次のような場面によく出会います。

  • 紙のメニューには、アレルギー成分の記載がないものが増えました
  • タッチパネルでも、メニューとは別に「アレルギー情報」という項目をわざわざタップしないと表示されないことがあります
  • タップして表示されても、表示が義務づけられた品目しか載っておらず、店員さんに尋ねても「分かりません」と言われてしまうことも増えています

そもそも、法律でアレルギー表示が義務づけられているのは、袋や容器に包装された加工食品です。お店でその場で調理される外食のメニューは表示の義務がなく、お店ごとの自主的な取り組みで情報提供が行われているのが現状です。だからこそ、表示をうのみにせず、自分から確認する姿勢が大切になります。

スタッフの失敗談:タコライスに入っていたナッツ

ここで、私自身の失敗談をお話しさせてください。

先日、マカダミアナッツとヘーゼルナッツのアレルギーがある息子と外食をしたときのことです。タコライスを注文したのですが、食べた息子が「ナッツが入っている」と言うので、慌てて私も味見をしました。確かにナッツの風味がします。

店員さんに確認したところ「いろいろなナッツが使われています」との返事で、タッチパネルのアレルギー情報を見ても「くるみ」としか分かりませんでした。幸い大事には至りませんでしたが、自分の思い込みだけで注文するのは危険だと、あらためて実感しました。

あとから振り返ると、原因は次の2つの思い込みでした。

  • 「タコライスにナッツは入っていないだろう」と決めつけていたこと
  • 「メニューに記載がないのだから入っていないだろう」と考えてしまったこと

ナッツ類のうち、表示が義務づけられているのは「くるみ」だけです。マカダミアナッツは表示がすすめられている品目ではありますが義務ではなく、ヘーゼルナッツにいたっては表示の対象にもなっていません。つまり、メニューに書かれていなくても入っている可能性は十分にあるのだと、身をもって学びました。

外食のときに気をつけたい3つのこと

同じような誤食を防ぐために、外食のときは次の3つを心がけていただければと思います。

1. アレルギー情報を確認してからメニューを選ぶ

お店によっては、アレルギー情報をインターネットで公表しています。出かける前に確認して、外食先そのものを選んでおくのもひとつの方法です。

2. 注文の前に、店員さんにアレルギーがあることを伝える

注文してから確認するのではなく、選ぶ前にひと言伝えておくと、お店側も対応しやすくなります。

3. 食べる前に、においや見た目で確かめる

口に入れる前に、においや見た目でアレルギーのものが入っていないかを、いったん確認する習慣をつけておくと安心です。今回のタコライスも、この確認をしていればと反省しています。

そして、抗アレルギー薬やエピペン、ネフィー(アドレナリンの点鼻薬)など、処方されているお薬を持って出かけることも、どうか忘れないでください。いざというときの備えがあるだけで、外食の安心感は大きく変わります。

おまけ:新商品や期間限定のお菓子にもご注意を

外食だけでなく、新商品や期間限定の菓子パン、お菓子、栄養補助食品などを買うときも、裏面の原材料表示をひと通り確認しておくことをおすすめします。

いつも食べ慣れている菓子パンやお菓子でも、夏限定のチョコレートなど、季節によってはナッツや果物が加えられていることがあります。「いつものだから大丈夫」と思わず、その都度チェックしておくと安心です。

最後に

食物アレルギーがあるからといって、外食を必要以上に気負うことはありません。事前に確認して備えておくことで、食物アレルギーをお持ちの方も、おいしく、楽しく、そして安全に外食を楽しむことができます。

おいしいものを食べて、暑い夏を元気に乗り越えていきましょう。ご不安な点やお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

今後とも十日市場こどもクリニックをよろしくお願い申し上げます。