夏休みは「大きなお子さん」の予防接種を見直す好機です

こんにちは。

梅雨が明け、いよいよ夏本番です。夏休みに入り、お子さんと過ごす時間が増えるご家庭も多いことと思います。暑い日が続きますので、水分補給と体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

今回は、小学校高学年から高校生くらいの「大きなお子さん」の予防接種についてのお話です。夏休みのうちに、接種の打ち残しがないか見直しておきましょう。

赤ちゃんのころは接種スケジュールをこまめに管理していても、お子さんの成長とともに予防接種から足が遠のいてしまう親御さんは少なくありません。学校が休みの夏は、その「打ち残し」を確認して整えるよい機会になります。

なぜ夏休みが予防接種に向いているのか

大きなお子さんは、平日は学校や部活動、習い事で日中の時間がふさがりがちです。接種の予定が組めないまま、気づけば対象年齢を過ぎていた、ということも起こります。

その点、夏休みには次の利点があります。

  • 平日の日中に受診の時間を取りやすい
  • 接種後に発熱やだるさが出ても、自宅でゆっくり休める
  • HPVワクチンのように複数回・数か月かけて打つワクチンも、夏に始めれば年度内に終えやすい
  • 進級・進学や受験、大切な学校行事の直前を避けて計画できる

学校が休みの今のうちに、一度スケジュールを立てておくことをおすすめします。

まずは母子手帳で接種歴を確認しましょう

打ち残しがあるかどうかは、母子手帳の予防接種の記録で確かめられます。久しぶりに開くと、「この欄が空いたままだった」と気づくことも珍しくありません。これからご案内するワクチンを中心に、接種済みの欄と空欄を見比べてみてください。

ご自宅で判断が難しいときは、母子手帳をお持ちいただければ当院で一緒に確認させていただきます。

夏休みに見直したい 大きなお子さんの予防接種

1. HPVワクチン(子宮頸がんなどの予防)

小学6年生から高校1年生相当の女子は、HPVワクチンを公費で受けられます。子宮頸がんをはじめ、HPV(ヒトパピローマウイルス)が関わるいくつかの病気を予防するワクチンです。

現在の定期接種では、9種類のウイルス型に対応した9価ワクチンを使っています。15歳になる前に1回目を接種した場合は合計2回、15歳を過ぎてから始める場合は合計3回の接種になります。いずれも数か月かけて打ちますので、高校1年生の学年のお子さんはとくに、夏休みのうちに始めておくと年度内に終えやすくなります。

なお、対象年齢や公費で受けられる期限、経過措置の内容は変わることがあります。ご不明な点は母子手帳や自治体からの案内とあわせて、当院でもご確認いただけます。

2. 日本脳炎(第2期)

日本脳炎ワクチンには、3歳から4歳ごろに受ける第1期に加えて、9歳以上13歳未満で受ける第2期があります。第2期は前の接種から間隔が長く空くこともあり、打ち忘れが起こりやすいワクチンのひとつです。

また、過去に接種を見合わせていた時期にあたり、接種機会を逃した年代のお子さんには、特例で公費接種を受けられる場合があります。当てはまるかどうかは接種歴によりますので、母子手帳を見ながらご相談ください。

3. 二種混合(DT)第2期

二種混合(ジフテリア・破傷風)ワクチンの第2期は、11歳以上13歳未満、ちょうど小学6年生ごろに受ける定期接種です。乳幼児期に受けた四種混合・五種混合の免疫を補強する追加接種にあたります。

小学6年生は、先ほどのHPVワクチンの対象とも重なる学年です。あわせて計画を立てておくと接種がスムーズに進みます。

4. MR・水痘・おたふくかぜなどの打ち残し

麻しん風しん混合(MR)ワクチンや水痘(水ぼうそう)ワクチンは、2回の接種がそろっているか確認しておきたいところです。おたふくかぜワクチン(任意接種)も、1回だけで2回目が済んでいないお子さんが少なくありません。

これらの感染症は、大きくなってからかかると重くなることもあります。母子手帳で回数を確かめ、不足があればこの機会に補っておくと安心です。

予約とWeb問診について

当院は完全予約制です。予防接種の際は必ず Web予約 をお取りいただき、あわせて Web問診 の入力をお願いいたします。

複数のワクチンを同時に接種できる場合もあります。どのワクチンをどの順番で打つとよいか迷うときは、ご予約のうえご来院いただければ、接種歴を確認しながら一緒に計画を立てさせていただきます。

公費の予防接種を受ける場合は、接種するワクチンの問診票を、あらかじめご自宅で記載しておいてください。

当日の持ち物

  • マイナ保険証(または資格確認書)
  • 小児医療証
  • 母子手帳
  • お薬手帳(お持ちの場合)
  • 接種するワクチンの問診票

母子手帳は接種の記録に欠かせませんので、忘れずにお持ちください。

接種後の過ごし方と副反応について

接種した当日は、はげしい運動を控えめにして、ふだんどおりに過ごしていただいて構いません。注射した部分が赤くなる、腫れる、痛むといった反応は比較的よくみられますが、多くは数日のうちに自然と治まります。

まれに高い熱が続いたり、接種後しばらくして気分が悪くなったりすることがあります。とくに大きなお子さんでは、注射の緊張から接種の直後に立ちくらみを起こすことがありますので、接種後はしばらく様子をみてからお帰りいただきます。気になる症状が続くときは、遠慮なく当院にご連絡ください。

最後に

大きくなったお子さんの予防接種は、つい後回しになりがちです。けれども夏休みは時間を取りやすく、打ち残しを整えて次の学年に備えるよい機会になります。

まずは母子手帳を開いて、空いている欄がないか確認してみてください。「どれを打てばいいのか分からない」という段階でのご相談も大歓迎です。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

今後とも十日市場こどもクリニックをよろしくお願い申し上げます。

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