強いアレルギー症状が出たとき(アナフィラキシー)

食べたあと、「急にじんましんが広がって、咳込み始めた」。そんなときの備えです。

強いアレルギー症状が出たと思ったら、エピペン・ネフィーを持っているときは、すぐに使ってください。

アナフィラキシーとは

強いアレルギー反応が、全身に急に広がった状態です。

皮膚・呼吸・おなかなど、いくつもの症状が同時に急に進みます。命にかかわることもあります。

こんな症状が出ます

皮膚

  • かゆみ・じんましん・むくみ・赤み
  • 目の充血や腫れ
  • 口の中やくちびる・舌の違和感や腫れ

呼吸

  • くしゃみ・鼻水・鼻づまり・咳
  • のどや胸が締めつけられる
  • 犬が吠えるような咳・ゼーゼーする呼吸
  • 声がかすれる
  • 強い咳込みが続く・息がしにくい

おなか

  • 下痢・吐き気
  • くり返し吐き続ける
  • 強い腹痛が続く

全身

  • ぐったりしている
  • くちびるや爪が青白い
  • おしっこやうんちを漏らす
  • 脈が触れにくい・不規則
  • 意識がもうろうとする

食べてから、症状が出るまで

「まちがえて、友だちの卵焼きを食べちゃった!」。そんなときの流れです。

症状は、食べてから数分〜2時間くらいで出てきます。

症状が出はじめたら

顔が赤い、咳が出はじめた、おなかを痛がる・吐く。こんな症状が出はじめたら、次のように進めます。

①あらかじめ処方されている飲み薬(抗ヒスタミン薬)を飲ませて、様子をみます
②食べた物などに、思い当たることがないかを確かめます
③症状がどんどん増えるとき、30分たっても良くならないときは、電話をしてから受診してください

診療時間内は、045-983-1018 へお電話ください。夜間・休日は、「いざという時」のページの相談先をお使いください。

ゼーゼーする・ぐったりしてきたら

次のような様子は、症状がひどくなったサインです。

  • ゼーゼーする
  • ぐったりしている
  • がまんできないほど、おなかを痛がる
  • 吐くのをくり返す

④ゼーゼーする・ぐったりしているときは、周りの大人に声をかけ、救急車を呼んでください
⑤エピペン・ネフィーがあれば、使ってください

④と⑤は、どちらも急ぎます。周りに大人がいれば、手分けしてください。

エピペン・ネフィーを使ったら、必ず救急車を呼んでください。

アナフィラキシー症状(重症なアレルギー症状)の初期対応の図。症状が出てからの①〜⑤の流れと、エピペン・ネフィーを使うときのチェック

当院の資料「アナフィラキシー症状(重症なアレルギー症状)の初期対応」。タップすると大きく表示されます。

エピペン・ネフィーを持っているとき

次のどれかがあれば、一刻を争います。すぐに使ってください。

  • ぐったりしている
  • ゼーゼーする
  • 吐き続ける
  • おなかの痛みがずっと続く

使ったら、必ず119番で救急車を呼んでください。使ったあとの薬を持って、すぐに受診してください。

ほかの症状のときに使うかは、処方を受けたときの医師の説明に従ってください。

ショックではないように見えることもあります。それでも、ぜんそくの発作や息苦しさがあるときは、使うことがすすめられています。救急車が着くまでの間に、様子を見ながら使います。

エピペンを打つときのチェック

使い方の全体は、処方を受けたときの説明に従ってください。ここでは、打つときに確かめたい点をまとめます。

  • 上下の向きを確かめます。オレンジ色の先を、太ももの外側に当てます
  • 打つお子さんの体と、打つ場所を、しっかり押さえます
  • 打ったら、数秒そのまま押さえます
  • 打ったあと、オレンジ色のカバーが伸びていることを確かめます

ネフィーを使うときのチェック

  • ノズルの先1cmくらいを、鼻の穴に入れます
  • 「カチッ」と音がするまで、強めに押します
  • 使っている間も、使ったあとも、鼻をすすらないようにします
  • 使ったあと、突起がへこんでいることを確かめます

寝かせ方

意識がもうろうとしているとき

  • 足を頭より高く上げて、寝かせます
  • 吐きそうなときは、顔を横に向けます

息が苦しいとき

  • 背中を支えて上半身を少し起こし、後ろにもたれる姿勢にします

息が苦しく、意識ももうろうとしているとき

  • 足を少し上げた横向きの姿勢で、救急隊を待ちます
  • 本人が「座っているほうが息が楽」と言うときは、無理に横にしなくてかまいません
  • そのときも声をかけ続けます。意識が遠のくようなら、すぐに足を上げた横向きに戻します

エピペン・ネフィーを持っていないとき

次のような症状があって、救急車を呼ぶか迷うときは、救急相談センター #7119(24時間)へお電話ください。

  • ぐったりしている
  • ゼーゼーする
  • 吐き続ける
  • おなかの痛みがずっと続く

命に関わると思うときは、迷わず119番へおかけください。

受診のときに伝えてほしいこと

  • 何を、どのくらい食べたか
  • 食べてから何分くらいで、どんな症状が出たか
  • 使った薬(エピペン・ネフィー、飲み薬など)

当院でできること

食物アレルギーの診断や、エピペン・ネフィーの処方・使い方のご相談は、アレルギー外来でお受けしています。初めての方は、まず一般診療でご予約ください。

園や学校に出す「学校生活管理指導表」も書いています。

園・学校の先生へ

上の①〜⑤は、当院の資料「アナフィラキシー症状(重症なアレルギー症状)の初期対応」をもとにしています。

園や学校では、④のときに、ほかの職員を呼んで救急車を呼んでください。

当院の受診のしかた

診療時間内は、Web予約をお取りのうえ来院してください。発熱のある方は、一般診療の枠をお取りください。

お急ぎのご相談は、045-983-1018 へお電話ください。

夜間・休日に迷ったら

  • こども医療でんわ相談 #8000(平日18時〜翌朝8時、土・日・祝日は朝8時〜翌朝8時)
  • 救急相談センター #7119(24時間)

受診できる医療機関は、「いざという時」のページにまとめています。

命に関わると思うときは、迷わず119番へおかけください。

公式LINE・Instagram

休診や、予約が始まる日は、公式LINEでお知らせしています。

季節の病気やアレルギーの話は、Instagramで週に1回ほどお届けしています。

出典・更新日

日本小児科学会「こどもの救急」をもとに作成しています。(アナフィラキシーのページは「日本アレルギー学会 アレルギーポータル」)

①〜⑤と、エピペン・ネフィーのチェックは、当院の資料によります。

最終更新日: 2026年10月19日